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舞殿の彫刻「西面 中央の彫刻」

舞殿の彫刻「西面 中央の彫刻」

今回は、西面(祈祷受付側)中央のお話です。上段「指をかんで心を痛める」、下段の「鯉が躍り出る」です。

「指をかんで心を痛める」

中国は周の時代、孔子の弟子の曹子(そうし、曹参ともいう)という人のお話です。

幼いときに父を失い、母と二人で暮らしていた彼は、とても道徳心の強い人で、母親を大切にし、その孝養ぶりは世の人の称賛の的でした。

彼は山に登って薪を捕り、これを売って生計を立てていましたが、ある日、いつものように薪を取りに行っていると、なぜか胸騒ぎがして心が痛みます。これはきっと家に何事か起こったに違いないと感じて、薪取りを中断し急ぎ家に向かいました。家に着き、彼は胸騒ぎの訳を知り、うなずいたのでした。

なぜなら、彼の母が一人で留守番をしているときに急な来客があり、どう対応して良いか困った母が、いろいろ考えた末、自分の指を歯でかみ、このため、彼は胸騒ぎがしたのです。

お互いを思う深い親子の絆の物語です。

~この図は、来客を前に母が指をかんでいるところです。~

「鯉が躍り出る」

晋の時代、王祥(おうしょう)のお話です。

彼の母親は早くに亡くなり、父親は継母朱氏と再婚し、この3人と暮らしていました。この母は、大変わがままな性格で彼を困らせましたが、彼は意に介さず良く孝を尽くしていました。

ある厳寒の冬の日、母は、生きの良い鯉を食べたいと言い、彼に釣ってくるように言いつけました。寒い冬のこと、池も川も厚い氷が一面に張っています。彼は自分の体温で氷を溶かし、穴をあけて鯉を捕ろうと決心しました。衣服を脱ぎ、氷の上に腹這いになって、一生懸命天に祈りました。すると、氷が溶けてその穴から2匹の鯉が躍り出たのです。喜んだ彼は天に感謝し、鯉を家に持ち帰って母に食べさせたと言うことです。

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