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舞殿の彫刻「北面 中央の彫刻」

舞殿の彫刻「北面 中央の彫刻」

今回は、舞殿北面(御殿正面側)中央にある彫刻にまつわるお話です。上段「雷鳴を聞いて墓を守る」、下段「身代によって父を葬る」

「雷鳴を聞いて墓を守る」

古代中国、三国時代の魏の国に王襃(おうほう)とういう人物がいました。彼の父は王儀といい魏の将軍でしたが、敗戦の責任をとらされ処刑された人物です。王襃はそれを悲しんで職を辞し、朝夕父の墓に参り、その悲しみの涙のため墓側の木が枯れたと伝えられます。さて、王褒の母は気の弱い人物で、殊に雷鳴をたいそう怖れたといいます。日頃雷を聞くと、王襃は急いで帰宅し母を安心させていました。母の死後、ある日大変な雷鳴に見舞われた時、王襃は大風雨の中を母親のお墓にかけつけ、生前と同様に、私がここにおりますと言って、亡き母の恐怖を取り去ることを願ったということです。

~この図は、王襃が雷鳴嫌いの母の墓の前に赴いた場面です~

「身代によって父を葬る」

やはり、中国は古代、漢の時代、董永(とうえい)という人物がいました。董永は幼いころに母を亡くし、父親と二人暮らしでしたが、家が貧しく田畑がありませんので、他人のお使いや耕作の手伝いをして生計を立てていました。そのため父が亡くなった時には、弔うための蓄えもなく、自分の身を売ってようやく葬式を済ますことができました。この様子をみていた天女が、その孝行に感心し、地上に降りて董永と結婚することになります。彼女は、ひと月の間に絹織物を六百反も織り上げ、すっかり夫の身代金を償ったのです。この彫刻は、董永を助けた天女が、天に帰ろうとしている場面です。

~董永のもとを去ろうとする天女の姿が彫られています~

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