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本殿の彫刻「蟇股裏側の彫刻」

今回のお話は、第1回、第2回、第3回にお話しした蟇股(かえるまた)の裏側の彫刻です。

「富貴長春の図」(向かって右側蟇股の裏側の彫刻)

「富貴長春の図」

鶏(ニワトリ)、牡丹(ぼたん)と薔薇(ばら)が配されています。
中でも鶏は夜明けを告げる鳥で、太陽の出現を知らせる鳥として神聖視されており、神社では遷宮(せんぐう)の時、鶏鳴(けいめい:鶏の鳴き声)により御扉が開かれ(開扉)、神が出現しお遷りになります。表中央の蟇股の彫刻にある、天照大神が天岩戸よりお出ましになる前にも鶏を鳴かせた、と古事記にあります。

この彫刻は表中央の蟇股の彫刻と対応していると言えるでしょう。
なお、古来、牡丹は富貴、薔薇は長春の異名があり、この図は、富貴長春の図と呼ばれています。

「高砂(たかさご)の図」(中央蟇股の裏側の彫刻)

「高砂(たかさご)の図」

媼(おうな)と翁(おきな)が箒(ほうき)と熊手(くまで)を持つ図で、家庭の平和、人生の平和を表します。健康長寿の理想像でもあります。

「練鼓鳥(れんことり)の図」(向かって左側蟇股の裏側の彫刻)

昔中国では人民が天子をいさめるために、宮廷の門外に太鼓を置き、意見を申したい者が役人に知らせるためにこれを打たせた、と言い、このは太鼓を練鼓と呼ばれます。

夜明けを告げる鶏鳴(けいめい)を警世(けいせい:世の人に警告をすること)になぞらえて、この彫刻は練鼓鳥と呼ばれています。

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